【入門編から幅広い内容まで】中学生におすすめの人気哲学書10選!

哲学というと何とも難しそうで尻込みしてしまいます。しかし海外では早くから哲学について学習しており、中学生が哲学書を読むことはごく普通のことです。今回は中学生におすすめの人気哲学書を厳選してご紹介致します。哲学書を手に取り、自由に哲学を感じとって下さい!
公開日:2020.05.21 更新日:2020.05.21

中学生におすすめの人気哲学書を3つの観点からご紹介!

中学校の歴史の授業では、海外の有名な哲学者の名前を教えられたり、有名な著書などを覚えるように指導されます。しかし、残念ながら「哲学」という意味については詳しい説明はなく、曖昧な説明と海外の偉人とか賢人であるということで片づけられてしまいます。

 

このように日本では「哲学」についての学習が遅れており、海外においては授業の科目にもなっていて、評価を受けるための試験も行われているのです。せっかく歴史の授業で教わるのですから、哲学について学びたいと思うのは到って普通のことでしょう。

 

そこで、中学生におすすめの人気の哲学書を10冊選びました。入門編から哲学者の書いた有名な著書や哲学の深い部分に触れたい人向け用にと、3つのタイプの哲学書をご紹介いたします。ぜひ、今後の学習や個人の成長のためにお読みいただければ幸いです。

中学生に教えたい「哲学」という言葉の意味

「哲学」という言葉は、海外を渡航し幕末に活躍した「西周・にしあまね」が考えた言葉であることは有名です。ギリシャで生まれた「Philosophia・智を愛する」という言葉を訳した造語で、賢人や哲人たちから学ぶという意味があったようです。

 

現在では「野球哲学」と言ったり、「それが私の哲学だ」などと豪語する人もいるように、平時から良く使われる言葉でもありますが、「哲学」とはと問われると誰もがしり込みしてしまいます。それだけ簡単に解説できるものでなく、漠然とした内容であると言えるでしょう。

 

特に「思想」や「宗教」は、哲学と密接に絡んでいるので切りはなして考えることができません。しかし、全く別なものだと唱える人も多くいます。それだけに、現在も「哲学」という曖昧な言葉が乱用され、それを解説する書物さえ出版され続けています。

中学生におすすめの人気哲学書の選び方

「哲学」ということを考えること自体が哲学であり、全ての学問の根底にあるものと抽象的に揶揄されたりしています。それぞれの人生観や価値観などをいうこともあり、つまりは答えのない人それぞれによって違うものともいえます。

 

そんな哲学書の選び方を、「哲学の意味を知る」「哲学者から学ぶ」「哲学を深める」という3つの観点から哲学書の選び方をご紹介いたします。

哲学を知る哲学入門書

「哲学」の意味を辞書などでは、人生観や世界観、基本的な考え方や姿勢のよう説明されており、「〇〇氏の野球哲学」などと簡単に使われることもあります。こうした使い方も間違いではありませんが、原語であるギリシャ語の「Philosofia」とはかけはなれたものです。

 

「哲学」や「哲学する」という言葉にこだわった本も多く、これらを読むことでボンヤリと哲学というかたちが見えてくるだけでも良いでしょう。そうすると、哲学者たちの名言が面白くなり、もっと多くの哲学書に触れたいと思うはずです。

「哲学」という言葉の意味を語る多くの哲学書

「哲学」という言葉の意味については今現在でも判然としていません。学問の1つではなく、全ての学問や人間の思想の根底にあるものなどともいわれ、非常に理解が難しいものです。それでいながらも、前述のように海外では1つの学問のように科目とされてもいます。

 

それだけに現在でも「哲学とは」「私の哲学」などという言葉を使った書籍が多くみられます。これらの書籍を読むことで哲学についての理解は深まり、面白くなってくるでしょう。ただし哲学については各人の持論があり、100%支持される良書がないことも覚えておきましょう。

哲学の歴史を一覧できるような哲学書

哲学書にいきなり入り込むと別世界に飛び込んだようで戸惑うことが多いでしょう。そのようにならないように、事前に多少の哲学の知識を持っていた方が、意味も理解しやすく楽しく哲学書を読めます。

 

まずは、大きな哲学の流れを知っておくことをおすすめします。哲学の始まりに活躍した西欧の哲学者やその著書などの簡単な要約だけでも覚えておけばよいでしょう。その書籍だけでも十分に楽しむことができ、哲学の扉を開くことに他なりません。

有名な哲学者たちの書籍で哲学を学ぶ

多くの有名な哲学者たちは他の分野においても傑出した才能を持っていました。哲学書以外にも有名な著作や名言などを残しています。それらの言葉に触れることで古代の哲学を肌で感じることができます。そして、その言葉が現在においても通用することばかりだと驚くことでしょう。

古典ギリシャ哲学の祖「ソクラテス」と弟子の「サルトル」等

古代ギリシャでは「ものの根源」が何であるかという学問から始まり、同様に人間の考えがどこからくるのかという根底を探すことが哲学の起源だったようです。その考え方はソクラテスから弟子のサルトルに引き継がれ、後にサルトルの弟子のアリストテレスにも受け継がれます。

 

彼らを題材にした本は多く読み物としても面白いですので、哲学書を始めて読む方にもおすすめです。読みやすく漫画で描かれた本もあり、自分が好む哲学書を選んでください。

全てを真に否定し続けた「ニーチェ」の超人哲学に触れる

ドイツの哲学者であったニーチェの一生を語った物語は興味深いものです。宗教や音楽、貧困や嫉妬などが入り混じり、全てを否定して皆が嫌うものを愛すると言ったニーチェの哲学は、ギリシャで興った哲学とは全く別のもののようです。

 

しかし、そこにはギリシャの哲学や宗教や音楽などが大きく影響を与えています。哲学者の中でも名高い「ニーチェ」の本を読むことは、哲学とは何であるかを知るうえで大きなインパクトを与えてくれるでしょう。

「ゲーテ」の哲学が垣間見える戯曲『ファウスト』

ドイツに生を受けたゲーテは国を代表する文豪になりました。有名な戯曲である「ファウスト」を書くなど、詩人として劇作家として小説家として活躍します。学問にも精通し、法律や自然科学の各分野でも才能をあらわし、政治家としての活動も行っています。

 

ゲーテは芸術と学問から独自の哲学を確立し、それを詩劇や書物に残しました。ゲーテはたくさんの名言を残しており、その中に彼の哲学が見てとれます。そして、後の多くの人達の思考に大きな影響を与えました。

アジアに大きな影響を与えた「孔子」や「孟子」

東洋の哲学では中国が先んじていました。儒教などの宗教がかかわりながら、孔子や孟子、老子や荘子などが東洋哲学を牽引してきました。韓非子なども哲学者と言っても差し支えないでしょう。

 

中国で早々に哲学的な思想が確立する中で、日本の哲学はまだまだ育っていきませんでした。中国からの書物などで伝えられ、後にヨーロッパなどから情報が入るようになり、初めて日本でも哲学という言葉が生まれます。

 

西洋の哲学に比べると、言葉や生活様式が似ているためか、東洋哲学は日本人には馴染みやすいという方も多いようです。中国の哲学者たちの残した言葉を読むことも、哲学の理解を深めることに役立ちます。入りやすい場所から哲学を自由に学習してみましょう。

自分の哲学についての考えを深めたい人への哲学書

哲学とは奥深いもので、もっと学習したい人におすすめの哲学書がたくさん販売されています。年齢などにとらわれず、興味のある本を手に取って読んでみてください。難しい言葉や文章も何度も読むうちに、言葉で説明できなくても理解は深まるでしょう。

「倫理と哲学」「思想と哲学」「宗教と哲学」を題材にした哲学書

思想や倫理、宗教などは哲学を論じるにあたり不可欠ともいえるものです。それらは混同されそうで、ハッキリとした違いを簡単に説明できる人は少ないでしょう。これらをテーマにした哲学書を読むことで、もっとハッキリとした哲学の輪郭が見えてくるのでおすすめです。

大学生になっても読む哲学書

哲学という学問はない!と豪語する人もいらっしゃるようですが、前述のように海外では必修科目とされる有名大学があります。日本でも「哲学科」がある大学が増えました。哲学に興味を持ったならば、その道を進みたいと思う人も多いでしょう。

 

大学で教える哲学の書籍などは、体系的に書かれているので分かりやすくまとめられています。全体像が見えると、なぜこうした哲学が生まれたのかという背景も見えてきます。ぜひ、中学生であっても高校生や大学生用の哲学書を機会があれば読んでみましょう。

近代の哲学書や現代の哲学書を読む

近代哲学や現代哲学と聞くと、昨今に書かれた哲学書と想像するのが普通でしょう。しかし哲学の歴史ておいては違います。近代哲学の祖といわれるフランスのデカルトは1960年代に活躍しました。

 

現代哲学では、ドイツのショーペンハウエルが1800年代の前半で、同じくドイツのニーチェが1800年代の中期から後期です。哲学書を購入する場合には、近代や現代の言葉があったとしても、20世紀以降の哲学書であるかは疑問ですので注意しましょう。

 

昨今の哲学書というものは、古代や近代哲学者および現代哲学者に学ぶ本が多く見られます。自己の思想を語った著書は多くありますが、哲学を語る人達は哲学書と認めない人もいらっしゃいます。まずは哲学の歴史でいう近代哲学と現代哲学書を読むことをおすすめします。

中学生におすすめの人気哲学書10選をご紹介!

「哲学の意味を知る」「哲学者の本を読む」「哲学を深める」の3つの観点から10冊の哲学書を選びました。それではご紹介してまいります。

史上最強の哲学入門
史上最強の哲学入門
河出文庫【飲茶】

史上最強の哲学入門

価格: ¥814 (税込)
4.5

古代から現代哲学までを網羅した哲学入門書!

古代哲学のソクラテスから、近代哲学の父と呼ばれるデカルト、そして現代哲学のニーチェまでを、非常に分かりやすくかみ砕いて説明してくれる哲学の入門書です。大まかな西欧哲学の歴史を理解できます。なお東洋哲学については別冊を発刊しています。

哲学の先生と人生の話をしよう
哲学の先生と人生の話をしよう
朝日新聞出版 【國分功一郎】

哲学の先生と人生の話をしよう

価格: ¥748 (税込)
4

人生の疑問に哲学でこたえてくれるお悩み解決本!

筆者の持論は「哲学は人生論」であるということで、人生の数々のお悩みを哲学的な対話で解決してくれます。筆者の細かい部分も見逃さない観察眼と洞察力が、人生相談に生かされています。日常に感じる悩みと哲学をつないでいるので、非常に分かりやすい入門書です。

「課題発見」の究極ツール     哲学シンキング
「課題発見」の究極ツール     哲学シンキング
マガジンハウス【吉田幸司】

「課題発見」の究極ツール     哲学シンキング

価格: ¥1,650 (税込)

哲学することへの入門書!

哲学の入門書というよりは、哲学することを教えてくれる本です。役に立たないといわれる哲学をビジネスに利用したり、上手な哲学の使い方を分かりやすい言葉で説明しています。哲学書ではないという人もいますが、哲学は難しいと感じている人には入りやすい本です。

哲学大図鑑
哲学大図鑑
三省堂【ウィル・バッキンガム(著)】

哲学大図鑑

価格: ¥4,180 (税込)

古代哲学から現代哲学まで分かりやすく解説!

ソクラテスよりも前の哲学者であるタレスから、20世紀の哲学者であるスラヴォイ・ジジェイクまで、100以上の哲学理論を簡潔にまとめた哲学書です。哲学者の名言も随所に織り込まれていて、読み物としても楽しめる哲学の図鑑です。

ソクラテスの弁明
ソクラテスの弁明
別冊NHK100分de名著【西研】

ソクラテスの弁明

価格: ¥880 (税込)

ソクラテスやプラトンの哲学が平易に理解できる!

「ソクラテスの弁明」は、古代ギリシャにおいて戦争のあとに反逆の徒の師であると告発されたソクラテスが、告発に真っ向から対峙して弁明する場面を弟子のプラトンが書き残したものです。この難しい論争を非常に分かりやすく筆者が解説してくれます。

生き方はニーチェに聴け!
生き方はニーチェに聴け!
ディスカヴァー・トゥエンティワン【白取春彦】

生き方はニーチェに聴け!

価格: ¥1,650 (税込)

生きていく覚悟ができる一冊!

著者の白取春彦氏は外語大学でドイツ語を履修し、ベストセラーとなった「超訳 ニーチェの言葉」の著者です。西洋哲学、特にニーチェに影響をうけた白取氏が書いた、ニーチェから学ぶというテーマの本です。読む前にニーチェという人物を知っていた方が良いでしょう。

ファウスト 悲劇第一部
ファウスト 悲劇第一部
中公文庫 【ゲーテ】

ファウスト 悲劇第一部

価格: ¥1,540 (税込)

科学哲学者ゲーテが生涯をかけて書いた傑作!

ドイツ生まれのゲーテは裕福な家庭に育ち法律家となります。しかし彼は本業よりも文学を好み、彼の書いた「若きウェルテルの悩み」は皇帝ナポレオンの愛読書ともなり名声をとどろかせます。そして、彼が生涯をかけて書きあげた詩劇の大作が「ファウスト」です。

哲学と宗教全史
哲学と宗教全史
ダイヤモンド社 【出口治明】

哲学と宗教全史

価格: ¥2,640 (税込)
4.4

日本人の苦手とされる哲学と宗教を一挙に解説!

哲学書としては分かりやすく初心者むけという人もいますが、専門の固有名詞がならんでいるので、ある程度の哲学の知識を持っていないと理解が難しいでしょう。切っても切れない存在の哲学と宗教の両方を同時に解説してくれる良書です。

西洋哲学史 古代から中世へ
西洋哲学史 古代から中世へ
岩波新書 【熊野純彦】

西洋哲学史 古代から中世へ

価格: ¥990 (税込)

思考することの原点にいざなう哲学書!

10年以上も前から人気の哲学書となっている、東大助教授であった筆者が編纂した哲学史です。古代から中世までの哲学史となっており、近代哲学や現代哲学には触れていません。哲学の興りや中世までの流れをキレイにまとめた人気の哲学書です。

負けない方法 / ショーペンハウアー著
負けない方法 / ショーペンハウアー著
文芸社【高橋 昌久 (訳・著)】

負けない方法 / ショーペンハウアー著

価格: ¥1,100 (税込)

哲学者ショーペンハウアーが語る議論術!

ショーペンハウワーの哲学は、極端で過激とも思えるためベルリンの大学で哲学の講師をしていた時も受け入れてはもらえませんでした。晩年から死後に哲学者として高い評価を受けた彼が、ソクラテスから影響を受けたて書いた思われる興味深い哲学書です。

哲学書は何度も繰り返して読むことが大事!

言葉の解釈はとても難しいものです。特に哲学書では、これでもかというように難解な言葉をぶつけてきます。これは、簡単で平易な言葉にし過ぎると哲学の意味をなさなくなるということで、原語に近い抽象的な訳語が使われるからです。

 

もともと難解な哲学の中に、多様な意味を持つ難しい単語が並ぶ哲学書は、繰り返して何度も読むことが肝心です。哲学を良く知る多くの人達も、哲学書は数回は読み直すといっています。繰り返し読むことで、気付かなかった別の意味が分かることもあるでしょう。

 

とにかく、哲学書は1度きり読むだけでなく、時間を空けてでも何度も読み直してみましょう。時間の経過で感じ方が変わることもあります。難しくて意味が分からない本も、何度も繰り返して読むうちに理解ができることもあります。ぜひ取り組んでみましょう。

まとめ

ここまで中学生におすすめの哲学書をご紹介してまいりました。哲学書に対する感じ方は個々の価値観や人生観などが異なるため、100%の支持を受ける哲学本は存在しません。ベストセラー本にも辛い評価は多く見られます。自由に読んで自由に考えて自由に哲学して下さい!

参考サイト

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