
【恋する気持ちを再び楽しめる】50代に人気のおすすめ恋愛小説15選
熟年だからこそ読んでおきたい恋愛小説
50代と言っても、まだまだ「恋愛したい」と思う人は多くいるものです。50代では結婚している人が大半ですが、長い結婚生活からマンネリ化するため、ドキドキするような刺激が欲しくなっても不思議ではありません。とは言っても、実際にリアルで恋愛するとなると難しいですよね。
しかし恋愛小説を読むことで、簡単にドキドキする恋愛を疑似体験できます。若かりし頃のドキドキ感を味わえる作品から、不倫という禁断の恋愛まで楽しめますよ。本の世界なら、自身の年齢に関係なく青春時代に戻ることも可能なので、大変おすすめです。
この記事では恋愛小説の選び方から、50代という熟年の今こそ読んでおきたい恋愛小説を15冊ご紹介していきます。50代に人気の名作の中から厳選してみたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
50代におすすめの恋愛小説の選び方
大人向けの恋愛小説には、純愛ものや不倫など報われない恋愛ストーリーまで、色々ありますよね。そこでここでは、50代におすすめの恋愛小説の選び方を紹介していきます。
物語のテーマで選ぶ
恋愛小説の中には、感動する作品が多くありますが、大きく分けると純愛ものと不倫物語の2つに分かれます。まずは、ストーリーの選び方を紹介しますので、どちらが自分の好みなのか参考にしてみてください。
青春純愛のテーマ
純粋に恋愛ストーリーを楽しみたいなら、青春の純愛をテーマとした恋愛小説がおすすめです。大人向けの恋愛小説の中にも、胸がキュンとするような純愛ストーリーは数多くあります。あえて主人公が若い小説を選んで、昔の懐かしい恋する気持ちに浸ってみるのもおすすめですよ。
不倫恋愛がテーマ
50代に人気の恋愛小説の中には、不倫をテーマとした物語も多くあります。また不倫恋愛がテーマの小説はドラマ化や映画化されやすく、誰もが知る「失楽園」のような名作が多いのも特徴です。あなたが「不倫の話は苦手…」という人でない場合は、禁断の恋を疑似体験してみてはいかがでしょうか。
有名作品から選ぶ
恋愛小説には、ドラマ化や映画化となった有名作品が数多く存在します。有名作品の中から選び、小説を読んだ後でドラマや映画を楽しんでみるのもひとつの手でしょう。逆に、「ドラマや映画では観たけれど原作は知らない」という人も、原作ではまた違ったシーンもあったりして、別の角度から楽しめますよ。
50代に人気のおすすめ恋愛小説15選
ここからは、いよいよ50代に人気のおすすめ恋愛小説を15冊ご紹介していきます。あなたにピッタリの恋愛小説を、ぜひ見つけてくださいね。

運命に、似た恋
運命に導かれた二人の恋を描いた作品
「運命に、似た恋」は、2016年9月に放映されていたNHK連続ドラマを書籍化した作品です。作家の北川悦吏子は、過去に「あすなろ白書」や「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」「オレンジデイズ」といった恋愛ドラマを、数々ヒットさせてきました。
また当時は、北川悦吏子の恋愛ドラマは全てヒットし続け、高視聴率を得ていたため「恋愛の神様」とも呼ばれていました。そのためこの作品も、胸がキュンとしたり恋をしたい気持ちになったりすると人気です。ピュアな恋愛ストーリーに浸りたい人に、おすすめできる恋愛小説と言えるでしょう。


言い寄る
好きな男に素直になれない女性の恋愛模様
「言い寄る」は、大人気の女主人公「乃里子シリーズ」の三部作目となる恋愛小説です。主人公は、フリーデザイナーとして働く31歳の独身女性。複数の男性から言い寄られる魅力的な主人公ですが、本当に好きになった男性には言い寄れない…というあるあるの恋愛模様が描かれています。
実は昭和48年に「週刊大衆」に連載されていた作品なので、執筆されたのは50年近く前ということになります。しかし、昭和の時代に描かれた物語とは思えず、古臭いという印象は全くありません。どの時代でも、男女の恋愛模様は変わらないな…と感じさせられる作品ですよ。


肩ごしの恋人
本当の幸せについて考えさせられる名作
「肩ごしの恋人」は第126回直木賞を受賞し、2007年にドラマ化され、同年に韓国で映画化された恋愛小説です。この作品では、女という武器を最大限に利用して生きる「るり子」と、恋にのめり込めず冷めている「萌」という、対照的な2人の恋愛模様が描かれています。
2人の生き方を通して見る、恋愛だけではなく成長していく素敵な姿に、惹き込まれるかも。話のテンポが良く、読みやすいと好評のおすすめ作品です。


サヨナライツカ
結ばれない恋を描く切ない純愛ストーリー
「サヨナライツカ」は、2010年に映画化され「泣ける」と話題の、感動恋愛小説です。主人公は「豊」という男性で、結婚を控えていたのですが謎の美女と出会い、恋に落ちてしまいます。
結婚しているため、相手の女性を本気で愛していても、別れなければならない切なさともどかしさが描かれた良作です。読了後に号泣する人続出の作品なので、思いっきり泣きたい人に、特におすすめします。

A2Z(エイ・トゥ・ズィ)
AからZの26文字に込められた大人の恋愛小説
「A2Z」は、ダブル不倫を描いた直木賞作家「山田詠美」の恋愛小説です。ダブル不倫と聞くと、ドロドロとした恋愛のイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、この作品では夫婦それぞれが不倫という形で恋愛を楽しみ、別れずに過ごす爽やかな恋愛を描いています。
そのため、不倫モノにありがちなイライラする場面もないので、ただ恋愛物語を楽しみたい方におすすめです。自分のパートナー以外に愛する人がいるという、疑似体験もできますよ。


夜明けの街で
不倫がテーマのミステリー小説
「夜明けの街で」は、殺人容疑のある女性と不倫の恋に陥ってしまう主人公の物語です。主人公は「不倫をする奴なんてバカだ」と思っていたはずなのに、自身が不倫の恋に陥ってしまいます。しかも相手は、殺人事件の容疑者というミステリー要素満載の作品。
また、不倫をしてしまった男性の心情も、とてもわかりやすく描かれています。恋愛小説としても楽しめる作品なので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。


阪急電車
15分の乗車時間内に起きる恋愛物語
「阪急電車」は、片道わずか15分の乗車時間で繰り広げられる、オムニバス形式のドラマチックラブストーリーです。2011年に映画化された作品で、一人一人の人生のドラマが面白く描かれており、人との出会いや縁について考えさせられる作品とも言えます。
また、登場人物それぞれの話が少し重なっていて、読み終わった後にホッとするような感覚が得られるのも魅力的です。温かくてほのぼのとした、幸せな気分を味わいたい人には、特におすすめします。

泳ぐのに、安全でも適切でもありません
異なる恋を綴った恋愛短編小説
「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」は、第15回山本周五郎賞を受賞した「江國香織」の作品です。さまざまな女性の私生活から恋愛まで描かれており、短編といってもショートムービーを見ているような感覚で一気に読むことができます。
愛に躊躇わない女性たちを、一話一話描いた短編ストーリーとなっているため、長編が苦手な人におすすめです。

やめるときも、すこやかなるときも
心に痛みを抱えたまま前に進む感動ストーリー
「やめるときも、すこやかなるときも」は、初恋の人を失くした過去を持つ男性が、過去のトラウマと向き合っていく恋愛物語です。2020年1月にドラマ化され、「この春一番のドラマ」と話題になりました。
主人公の壱晴は大切な人を失くしたショックで、ある時期だけ声が出ないという心の病を患います。しかし、32歳まで恋愛経験のなかった女性「桜子」と出会い、運命の歯車が動き出すのです。どちらも30代なのですが、お互いに恋愛に不器用で、まさに純愛を描いた小説と言えるでしょう。
ラストはハッピーエンドなので、読了後に幸せな気分を味わいたい人に是非おすすめします。


コイノカオリ
恋のカオリを綴ったラブロマンス
「コイノカオリ」は、6人の女性作家が「香りにまつわる恋愛ストーリー」を綴った短編集です。香りには花や香水だけではなく、雨上がりのニオイや料理など、様々な香りがありますよね。元恋人が使っていた香水やシャンプーの香り、作ってくれたスープの香りなど、ある時ふと匂ってきて懐かしくなった経験はないでしょうか。
この作品では、そんな様々な香りをテーマにした恋愛ストーリーが、それぞれ女性作家の手によって描かれています。あなたも懐かしい香りの記憶を、物語の主人公たちと一緒に感じてみませんか。短編なので、サクッと読みたい方におすすめです。

劇場
大切な人を想う切なさを描いた恋愛小説
「劇場」は、「火花」で芥川賞を受賞した「又吉直樹」の二作目の小説です。すでに2020年に映画公開が決まっている作品で、演劇にのめり込む主人公「永田」と、恋人「沙希」の不器用でリアルな恋愛模様が描かれています。原作を読んでから、映画を楽しんでみるのも良いですね。

夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
大人の恋愛を音楽に乗せた短編集
「夜想曲集」は、ユーモラス作家と言われる「カズオ・イシグロ」初の短編小説です。理由があって別れなければならない夫婦、友人の夫婦喧嘩に巻き込まれてしまった中年男性、離れて行った妻を取り戻したくて整形するサックス奏者など、ユーモア満載で描かれています。
サブタイトルにあるように、小説では5つの音楽にまつわる恋愛話で、小難しくないところもおすすめです。上品なドタバタコメディといった内容なので、笑えるシーンが多くサクッと読めますよ。

渡辺淳一 恋愛小説セレクション 8 うたかた
50代の作家が陥る不倫恋愛の物語
「うたかた」は、渡辺淳一の恋愛小説セレクション8巻目の作品です。主人公は50代の男性作家で、着物デザイナーの既婚女性と出会ってから不倫恋愛へと陥ってしまいます。北国の別荘へ旅をするものの、大雪によって閉じ込められてしまう二人。
現実世界とは遠く離れた場所で愛し合う男女の心情や、情景描写が細かく描かれているため、物語に一気に惹き込まれますよ。禁断の恋にどっぷりと浸りたい人に、おすすめの小説です。

小説 君の名は。
夢の中で入れ替わった2人の純愛ストーリー
「小説 君の名は。」は、アニメ映画「君の名は。」の新海誠監督が自ら執筆したノベライズ小説です。主人公の女子校生「三葉」は、ある日夢の中で知らない男の子になった夢を見るのですが、目が覚めたらそこは知らない場所だった…という物語。
夢によって知らない男女が入れ替わるという、謎の現象によってストーリーは進んでいきます。少しずつ知らない相手に惹かれ合っていく2人の姿には、心が奪われますよ。年代問わず楽しめるので、ちょっと変わった青春ラブストーリーを楽しみたい人におすすめです。

恋愛小説
青春時代に戻りたくなる名作
「恋愛小説」は、ある一人の身勝手な23歳の女性が主人公の恋愛大河叙事小説です。レビューでは「身勝手過ぎる主人公にイライラする」といった声が多数ありましたが、いくつもの恋愛経験を重ねてきた50代にこそ、楽しめる恋愛小説と言えます。
若いからこそやってしまいがちな、恋愛での身勝手な振る舞いには共感してしまう部分も多いでしょう。若かりし頃の恋愛を、もう一度疑似体験してみてはいかがでしょうか。
まとめ
50代におすすめの恋愛小説を15冊ご紹介しましたが、心惹かれる作品は見つかったでしょうか。どの恋愛小説も、評価の高い作品から厳選しましたので、ぜひ一度読んでみて下さいね。きっと「読んで良かった」と思える作品に出会えますよ。