【心が育つために】小学生高学年への読み聞かせにおすすめの絵本10選

小学生高学年にもなると、自力で本を読める人が増えてきます。しかし、読み聞かせには自分での黙読とはまた違うよさがあるので、高学年にもぜひやってあげたいものです。今回の記事では、小学生高学年への読み聞かせにおすすめの絵本を10冊ご紹介します。
公開日:2020.06.24 更新日:2020.06.24

読み聞かせで心を豊かに

子供に小さいうちから読み聞かせをしてあげることは、前頭葉の発達によい影響を与えることをご存知でしょうか。最近は読み聞かせの効果も広く知られてきています。しかし小学生、特に高学年でも、読み聞かせにはまた違った効果があります。

 

絵本を読み聞かせると、子供は作中の主人公になりきって絵本にのめり込みます。そうして現実では未経験である出来事や感情を、絵本を通して「疑似体験」します。自分1人では経験できないようなことを疑似的に体験することにより、道徳の心が養われるのです。

 

また、絵本の読み聞かせは保護者と子供のコミュニケーションツールでもあります。小学生高学年になると、子供だけで遊びに出かけたり、クラブ活動や習い事などで、今までより家にいない日も増えるでしょう。日頃から空き時間に読み聞かせしてあげると、親子関係がより良好になります。

小学生高学年向け読み聞かせ絵本の選び方

小学生高学年への読み聞かせ本は選ぶのが難しい、という人も多いはず。そこで、小学生高学年にはどのような本を選んだらよいのか、どこを見て選べばよいのかをお伝えします。

ストーリー内容で選ぶ

絵本を選ぶ上でやはり重要になってくるのは絵本のストーリー、主題です。保護者の方が実際に読んでみて「いい話だな」と思った絵本を読んであげるのもよいですし、子供の悩みを聞いてそれに即したような内容の絵本を選ぶのもよいでしょう。

 

また、絵本選びの時に意識するとよいおすすめキーワードは「知的好奇心」と「情緒的なストーリー」です。それぞれなぜおすすめなのかを見ていきましょう。

子供の知的好奇心を育てるために

知的好奇心を子供に持たせることは、教育する上で重要なことです。子供の「なぜ?どうして?」という疑問が、勉強を好きになるきっかけにもなります。日頃から子供を観察し、興味のありそうなことを題材にした絵本を選んであげましょう。

情緒的なストーリーは子供の繊細な心を育む

絵本の読み聞かせを通して、主人公の優しい心や勇気は、よりリアルに子供へと伝わります。また作中の登場人物に共感したり反論を持ったりすることで、第三者の目線に立ってものを考えられるようになります。

絵本のページ数で選ぶ

絵本のページ数は平均30pほどですが、中にはもっと内容が短い絵本や長い絵本もあります。短い絵本は時間があまり取れない時に、長い絵本は時間がたっぷりある時や就寝前の読み聞かせにおすすめです。

小学生高学年におすすめの読み聞かせ絵本10選

今回は情緒的なストーリーをメインに、小学生高学年へおすすめしたい絵本を10冊選びました。大人が読んでも、深く考えさせられるような絵本をご紹介していきます。ぜひ親子で楽しみながら読み聞かせをしてみてください。

おとうさんのちず
おとうさんのちず
漫画全巻ドットコム

おとうさんのちず

価格: ¥1,650 (税込)
4.6

希望を持って生きるということ

お父さんは最初パンを買うといって外出しました。しかしごく少量のパンしかなかったので、代わりに地図を買いました。買ってきたものがパンでなく地図だったので、最初は憤慨する主人公。しかし翌日お父さんが壁に貼ったその地図は、主人公に「色」を与えてくれます。

 

平和な日本で「おなかが空いても食べられない」という状況に遭遇する可能性は著しく低いですが、絵本ならそのようなありえない状況も体験できます。自分が環境に恵まれていることや、環境が悪くても希望を持つということを知ることができます。

むらの英雄 エチオピアのむかしばなし
むらの英雄 エチオピアのむかしばなし
瑞雲舎

むらの英雄 エチオピアのむかしばなし

価格: ¥1,540 (税込)
4.64

勘違いからふくれ上がる笑い話

男たちがずっと11人しかいないと勘違いしていて、あれこれと妄想がふくれ上がる様子に、思わず笑いがこぼれてしまうこと間違いナシ。また、私たちが知っている「英雄」たちのルーツにも疑問が湧いてくるかもしれません。ぜひ子供に問いかけてみてください。

綱渡りの男
綱渡りの男
小峰書店

綱渡りの男

価格: ¥1,760 (税込)
4.73

3ページに渡る迫力満点の絵に圧倒される絵本

綱渡り師をしている主人公のフィリップが、世界貿易センターのツインタワーの間に綱を張り、地上約400mの高さで綱渡りをするお話です。スケールの大きい話ですが、実話だと聞いてびっくりする子供はきっと多いはずです。

 

フィリップが綱渡りをする絵は3ページに渡って描かれており、折り込まれたページを広げることで見られます。この大きな絵とハラハラするシーンで、子供の意識を絵本に集中させます。

 

また、「ツインタワーの間で綱渡りをしよう」と思い立ったフィリップは、すぐさま行動に移します。その行動力の高さと危険をかえりみないフィリップには、学ぶべきところがたくさんあるはずです。

ほんとうのことをいってもいいの?
ほんとうのことをいってもいいの?
BL出版

ほんとうのことをいってもいいの?

価格: ¥1,430 (税込)
4.59

口にしてよいことと悪いこと

「嘘つきは泥棒の始まり」ということわざがあるように、嘘には悪いイメージがつきがちですよね。子供にも、嘘はいけないことと教えている人は多いでしょう。

 

しかし、逆に「嘘も方便」ということわざもあります。状況によって言葉を選ぶことの大切さを教えてくれる絵本です。

きもち
きもち
少年写真新聞社

きもち

価格: ¥2,090 (税込)
4.31

自分の感情に名前をつけよう

人間には喜怒哀楽以外にも、興奮や嫉妬など複雑な感情があります。自分の今の気持ちを把握できるということはすなわち、本音を言えるということです。読んだ後は子供に出来事とその時の気持ちを報告させると、絵本とのリンクにもなります。

ヤクーバとライオン(1)勇気
ヤクーバとライオン(1)勇気
講談社

ヤクーバとライオン(1)勇気

価格: ¥1,650 (税込)
4.77

本当の勇気とは

アフリカのとある村では毎年、少年がある年齢になったらライオンを狩って一人前の兵士になるという通過儀礼がありました。主人公ヤクーバが出会ったのは手負いのライオンで、生かすか殺すかという究極の選択を迫られます。

 

ヤクーバはその選択を、手負いのライオンと迫真の掛け合いをした後にすることになりますが、この選択で「本当の勇気とは何か」を考えさせられます。

 

このような究極の選択を迫られる機会はそうそうないですが、何か迷いや悩みがある時に読むと背中を押してくれるような作品です。

Life
Life
瑞雲舎

Life

価格: ¥1,430 (税込)
4.76

柔らかくて温かい人の心に触れる

小さな町の外れにある「Life」というお店。そこは、品物の中からお客さんが欲しいものを引き取る代わりに、不要になったものを置いていくというちょっと不思議なお店でした。見知らぬ人のぬくもり、優しさに触れられる一冊です。

はじまりの日
はじまりの日
岩崎書店

はじまりの日

価格: ¥1,760 (税込)
4.35

歌が元になった作品

作者のボブ・ディランさんはアメリカの有名なミュージシャンです。そんな彼が作った「はじまりの日」は、「Forever Young」という歌の歌詞に絵をつけた絵本です。文は短く簡単なものですが、そのひとつひとつが作者の願いであり、ガツンと心に響きます。

ともだち
ともだち
玉川大学出版部

ともだち

価格: ¥1,320 (税込)
4.75

友達を大切にしたいと思わせられる

一言でこういうものだと説明がしにくい「友達」という存在。そんな「友達」とは何か、を考えさせてくれる絵本です。子供だけでなく読んでいる大人も、改めて「友達」について考えさせられます。

まつげの海のひこうせん
まつげの海のひこうせん
偕成社

まつげの海のひこうせん

価格: ¥1,320 (税込)
4.58

気持ちを抑えるということ

友達とのケンカに負けて拗ねた「ぼく」が校庭で寝転がっていると、涙で濡れたまつ毛の向こう側から飛行船がやってきて…。小さな男の子の、感情の移り変わりが丁寧に描かれています。ケンカした後の感情に思わず共感する作品です。

小学生高学年への読み聞かせのコツ

小学生高学年への読み聞かせは、少々ハードルが高いと感じている人も多いことでしょう。そこで、高学年にも絵本に興味を持ってもらえるような読み聞かせのコツをご紹介します。ポイントを押さえて楽しく読み聞かせをしましょう。

子供に問いかけながら読む

読み聞かせは授業と似たような感じで、子供に質問しながら読むと話に集中させやすくなります。たとえば「この後主人公はどうすると思う?」というように、子供が絵本の内容を疑似体験しやすいような質問をするとよいでしょう。

「疑似体験」を「現実体験」に

ご家庭での読み聞かせでは、絵本で学んだ知識の延長ができることが最大の強みです。読み聞かせをしていると、子供が作中の世界に興味を持つこともあるでしょう。

 

たとえばここで紹介した「おとうさんのちず」なら、戦争に興味を持つかもしれません。戦争に興味を持ったら、戦争に関する資料がたくさんある博物館に行ってみるのもよいでしょう。戦争は悲惨な出来事ですが、子供にはあまり感情的にならず、こういう時代もあったのだと紹介するのがおすすめです。

まとめ

小学生高学年におすすめの絵本をご紹介しました。感動的な話からクスッと笑える話まで、さまざまな内容の本をピックアップしています。10選の項目を子供に直接見せ、自分で選ばせてみるのもいかがでしょうか。本の簡単なあらすじも載せていますので、ぜひ子供が興味を持ったものからどんどん読んであげてください。

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